昭和・平成・令和と激変の時代の中、勤続66年の92歳現役会社員玉置泰子さん

92歳現役会社員玉置泰子さんの「自立」「挑戦」「感謝」 雑記

どうも!アラサーももです。

老後のお金を考えると年金だけでは不安ですよね。

私の目標は一生現役で働くこと

現実的には「定年なし」なんて会社はなかなかないですよね。

しかし、92歳で現役会社員でフルタイム勤務を続けている方がいます。

その方の名前は「玉置泰子(たまきやすこ)」さん。

本記事は「昭和・平成・令和と激変の時代の中、勤続66年の92歳現役会社員玉置泰子さん」」について書いていきます。

92歳現役会社員玉置泰子さんのプロフィール

92歳で現役で働いている玉置泰子さんのプロフィールはこちらです。

名前玉置泰子(たまきやすこ)
年齢92歳(2022年現在)
生年月日1930(昭和5)年5月15日
住まい大阪府豊中市
勤務先サンコーインダストリー(サンコーID)
職種総務部社員。総務部長付課長
仕事内容主に経理や庶務を担当。
勤務時間週5日。9時~17時半
経歴15歳のときに約4年間続いた第二次世界大戦(太平洋戦争)終戦。
→商業高校を卒業
→生命保険会社入社するもいろいろな事情で3年で退職。
→紡績工場に入社するも、他社との合併で三重県へ転勤することになり、4年で退職。
→1956年(25歳)に三興鋲螺びょうら(現・サンコーID)に入社
→40歳で課長
→51歳のとき管理職
→84歳でサンコーID退社
→親会社サンコーホールディングスにてシニア再雇用制度にて入社
→サンコーIDへ出向
→85歳のとき漢字検定2級を取得
→現在92歳にして勤続66年
座右の銘積小為大(せきしょういだい):小さい事が積み重なって大きな事になる
著書「92歳 総務課長の教え」
受賞歴東大阪市から市長賞詞。
「世界最高齢の総務部員」としてギネス世界記録に認定。
家族3歳下の妹と2人暮らし。
健康の秘訣毎日決まった時間にバランスのとれた食事をとるように心がけていること。
平日の朝食トースト、季節の果物3種盛り、牛乳、野菜ジュース
休日の朝少し手をかけた和食。白いご飯、納豆、オクラ、豆腐の味噌汁。
昼食週2回は、妹がお弁当をつくる。他はコンビニで買ったお弁当。
夕食和食で、主菜は魚系が多い。酢の物やおひたしといった野菜料理を小鉢で。

92歳にして週5日、毎日9時~17時半とフルタイム勤務を続けているというのが、すごいですね。

一般的な92歳は玉置さんのようにお元気な方ばかりではないので、健康の秘訣が気になりますね。

時代の変化にくじけず、新しいことに挑戦し、前向きに取り組む

玉置さんは1956年(昭和31年)の25歳のときにサンコーIDへ入社しました。

現在のサンコーIDの社員数は432人ですが、1956年当時の社員は16人。

入社時から所属は総務部だったようですが、入社当初はそろばんで財務計算をしていたそう。

時代の変化とともに、そろばんから電卓へ変わり、コンピューターから現在のパソコンに変わりました。

会社にコンピューターが導入されたのは1981年、41歳のときです。

玉置さんが41歳というと、入社16年のときですね。

コンピューター導入でコンピューターにうまく馴染めなかった同僚は退職していきました。

好奇心旺盛な玉置さんはコンピューターに興味を持ち、1つ1つ分からないことをクリアしながら前向きに取り組みました。

コンピューターの導入時を乗り越えられたことは、玉置さんにとって大きなターニングポイントだったそうです。

さらに、1997年に社内のIT化が始まりました。

67歳の玉置さんはワクワクしながらエクセルなどパソコンの使い方を習得したそうです。

当の玉置さん本人は67歳でパソコンを学んだことは全く苦にならなかったそう。

「新しいことへの挑戦はワクワクする」

この前向きな気持ちと姿勢こそが健康の秘訣なのかもしれませんね。

今では、100歳まで現役で働き、エッセイストデビューを夢見ているそうです。

玉置さんに学ぶ仕事への取り組み方

いくつになっても挑戦する気持ちをもち、目標をもって突き進む。

定年後の給料

玉置さんは92歳現在サンコーホールディングス(HD)の社員です。

25歳からサンコーIDで勤務していましたが、定年となり、サンコーIDを退社しました。

サンコーIDの親会社サンコーホールディングス(HD)はシニア再雇用制度があります。

サンコーHDのシニア再雇用制度は賃金が約2割下がりますが、1年ごとの契約更新で、定年はありません。

自分が満足するまで事実上働けます。

玉置さんは籍はサンコーHDにありますが、サンコーIDに出向しているため、実際に勤務している職場はサンコーIDです。

働くと支給される年金が一部カットされる?

玉置さんは在職老齢年金に該当しています。

在職老齢年金とは、働きながらもらう年金のことです。

在職老齢年金では、給料と年金額の合計額が47万円を超える場合、47万円を超えた金額の半分がカットされます(令和4年4月から47万円に引き上げされましたが、それまでは28万円でした)。

ただし、カットされるのは老齢厚生年金で、老齢基礎年金は全額支給されます。

また、会社員の方は給料から厚生年金保険料を支払っています。

厚生年金の被保険者資格は70歳までです。

玉置さんは92歳なので、すでに厚生年金の被保険者資格を失っており、厚生年金保険料を払っていません。

そもそも、92歳という年齢は普通ならば、年金を受け取る側です。

玉置さんのように現役で働いている方は、給料から厚生年金保険料は天引きされませんが、在職老齢年金に該当すると、支給される年金が一部カットされます。

「もらえるはずの年金がカットされる」

私なら、じゃあ年金がカットされない範囲で稼ごう!となりますが、玉置さんは違います。

玉置さんは「働くことが楽しいから」と年金がカットされても気にしないそう。

玉置さんの給料はいくらか分かりませんが、令和4年4月から基準額が28万円から47万円に引き上げされたので、令和4年現在、年金はカットされていないかもしれません。

座右の銘「積小為大(せきしょういだい)」

玉置さんの座右の銘は「積小為大(せきしょういだい)」

これは江戸時代の思想家、二宮尊徳の言葉です。

意味は「小さな努力の積み重ねが、大きな成果につながる」です。

ギネス世界記録の認定式でいきなり感想を聞かれたときに、驚きながらも口をついて出た言葉も、二宮尊徳の「積小為大」でした。

小さい事が積み重なって大きな事になる

だから、大きな事を成し遂げようと思うなら、小さい事をおろそかにしてはいけない

言うのは簡単ですが、実践するのは簡単ではありませんよね。

長年のモットー「今日頑張れたら、明日も頑張れる」

今日の頑張りは、明日につながります。

明日のことを考える前に、今日を精いっぱい頑張ればいいのです。

今日を頑張れたら、明日も頑張れます。

「ローマは1日にして成らず」

「千里の道も1歩から」

「塵も積もれば山となる」

「継続は力なり」

「積小為大(せきしょういだい)」

という有名なことわざにあるように、小さな努力の積み重ねが成功につながるという意味です。

1か月や1年、たとえ10年だろうが、結局は1日1日の積み重ねでしかありません。

基本的なことですが、つい忙しい毎日の中で忘れがちです。

あらためて言われると、痛いところを突かれなと思いますが、本当にそうだな、と納得できます。

まずは今日を頑張ればいいのです。

今日は昨日の延長ではない

今日の頑張りは、明日につながりますが、今日は昨日の延長ではありません。

寝て起きたら、また新しい日がはじまります。

そのくり返しで1日1日をリセットして、新たな気持ちで「いまを生きる」ことを実践するだけ。

失敗すること日も生きていれば当然あります。

それが、受験だったり、大事なプレゼンだったり、失態が原因で恋人と別れたり、色々あります。

けれど、すぎたことは、あくまでも過去。

昨日、何か失敗したとしても、それを翌日まで持ち越してクヨクヨしても仕方がないです。

昨日のことは、もうやり直せません。

だから、気持ちをリセットして前を向いて、今日を懸命に生きるしかないのです。

 

1日のルーティン

玉置さんの健康のみなもとは毎日規則正しい生活リズムです。

特に朝起きてから出勤するまでの時間が1番大事だと言っています。

5:30起床
 30分のヨガ・瞑想など体操(50年間)
6:00お経「般若心経」を3回唱える
 朝食(妹が作る健康食)を食べる
 7:30~出勤(バス・メトロ・歩き)で1時間
 掃除(自分のデスク周りや会議室やトイレなど共有スペース)
 会社のデスクを整理整頓
 パソコンに保存しているいらないファイルやソフトもゴミ箱に入れて削除。
9:00~17:30勤務時間
 最後に退社する
 帰宅後、夕食。

朝のヨガは体操だけでなく、瞑想もしますが、その極意は「いまを生きることに集中する」ということ。

 

凡事徹底、なかでも掃除を重視

「なんでもない平凡で当たり前のことを徹底的にやり遂げる」

玉置さんは掃除を重視しています。

とても大切なことですが、地道です。

ショッピングしたりインスタ映えするスイーツを食べに行くのは好きでも、トイレ掃除や排水溝掃除など地道なことはやりたくないし、なかなかできないですよね。

けれど、トイレは誰でも毎日使います。

毎日使う場所を毎日掃除するのは当たり前のことです。

当たり前のことを中途半端にやっても意味がありません。

当たり前のことを徹底的にやるからこそ、意味があるのです。

私は今朝、出勤前にトイレ掃除をしました。

トイレマットやとトイレスリッパも洗濯しました。

けれど、1日や2日、当たり前のことをしたからといって、大きな変化は起こりません。

しかし、毎朝のトイレ掃除を1年、2年と続けると、当たり前の積み重ねが、大きな違いを生みます。

当たり前のことを徹底的にやることを「凡事徹底(ぼんじてってい)」と言います。

凡事徹底の基本は5S(掃除・整理・整頓・清潔・しつけ)です。

5S以外にも当たり前なことは山ほどあります。

  • 挨拶をする
  • 時間を守る
  • 身だしなみを整える

芦田愛菜さんのお母様は愛菜ちゃんに『おはよう』『さようなら』『ありがとう』『ごめんなさい』『わかりません』『お願いします』『知りません』の7つの言葉を徹底して教え込んでいたそうです。

玉置さんが大事にしているのは、掃除です。

玉置さんは、新入社員時代から今日まで、朝出社したら、最初にやることは掃除と決めているそうです。

掃除をすれば、自然と整理整頓もできます。

掃除と整理整頓ができていると、いつでも清潔です。

私の仕事、自分が主人公

勤続66年と長く働き続ける中、玉置さんは「自立」「挑戦」「感謝」を大切にしてきました。

玉置さん本人は長く働けたのは仕事が面白かったからとおっしゃっています。

会社に甘えずに自立した働き方を心がけてきました。

どんな些細な仕事でも「私の仕事、自分が主人公」という気持ちを忘れず、自ら目標を定め、計画的に実行して結果を出してきました。

仕事は誰かに言われたからやるのではなく、自ら働く目標・目的をはっきりさせることで、周りに振り回されることなく楽しく意欲的に仕事に取り組めて、どんな時でも乗り越えられるようになります。

仕事において、自立することが大切だそうです。

長く働くコツはしっかり目的を持ち、自立すること。

自分以外は皆お客様

 部下や同僚は自分のアシスタントではありません。

部下や同僚や上司は仕事のパートナーです。

上司も同僚も部下もみんなお客様と思って接すると、言葉遣いも仕事も丁寧になります。

さらに感謝の気持ちも生まれます。

感謝の気持ちが持てると、いい関係になり、よい仕事につながります。

そうすると、仕事が楽しくなり、プライベートの幸せにもつながっていきます。

「私たちのミッションはお客様のお役に立つということです」

ノートに書き留めて、常に心がけていることです。

同僚だけでなく、会社への感謝もある、と玉置さんはおっしゃっています。

よい仕事をするには、「周りの方への思いやりや感謝の気持ちを持つこと」が大切にする

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自分を客観視して、素直になる 

自分のことは自分が1番分かっていると思いますか?

しかし、案外自分のことは分かっているつもりで、分かっていないことが多いです。

なぜかというと、自分で自分のことをみるとどうしても主観的になるからです。

たまには自分を客観視してください。

自分を客観視したことがないと、なかなか難しいですが、イメージは俯瞰、つまり高いところから見下ろすことです。

スキーやスノボをしに雪山に行くと、リフトで頂上まで登ると、滑っている人たちを見下ろせます。

近くで見るより、うまい人が見つけやすくないですか?

私の例えが分かりにくいかもしれませんが、客観視すると自分のことをより理解できます。

自分の強みを見つけたり、自分の足りない部分を冷静に見る目があると、より自分らしく生きていけるようになります。

いくつになっても、自分に素直になり、挑戦する気持ちをもち、目標をもって突き進んで欲しいと思っています。

それも人から言われるのではなく、自分で気がつくことが大切です。

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